NIGHTSCAPE Mail Calendar Instant Messenger Search MyNetscape Download
HOME > クラブマニアックス > 渋谷クラブ事情 No.06
渋谷クラブ事情  No.06 PYLONの戦略 (01/21/2000)
<< previous   next >>
さて、No.04のところでも触れましたが、PYLONに始まりPYLONに終わるのか・・・これについてはどうなのでしょうか。 
 PYLONは、マーケット指向の経営戦略ばかりが取り沙汰されますが、実はavexナミのマルチメディア戦略もとっているのです。こと、ビジネスにおいてはミラー氏ほどの手腕を持ったクラブプロデューサーはあまりいないでしょう。 
何故僕がこんなに色々なところでPYLONを出すのか。PYLONという“ クラブ ”の魅力だけでこんなに取り上げているのではないのです。ビジネス的にかなり面白いからなのです。
例えば広告戦略。他のクラブはどうやっているでしょうか。地道にフライヤーを作って、レコ屋や他のお店に頼んで置いてもらう。また、GROOVEなどの雑誌に載せてもらう、等ですね。これはビジネス的に見ると全くムダが多いやり方です。完全に不特定多数を狙っているわけではなく、ある一定の絞られた層を狙っているのは確かですが、それでもムダが多いのです。従来の日本的な「広告にムダはつき物」といった考え方では望むような集客、利益は出ないのです。ムダを出しつつも一般大衆にアテンドするのが「マス・マーケティング」です。これは、1980代始めまではムダが多いと分かっていながら潜在顧客の掘り起しを図る方法として用いられてきました。
それに対して、PYLONが行っているのは「ダイレクト・マーケティング」なのです。もちろん、完全なダイレクト・マーケティング(以下、DM)ではありませんが、DM理論をしっかりと採り入れているのです。まず挙げられるのは、雑誌やお店とのタイアップが上手です。これで自社が狙うターゲット層のみにピンポイントでアクセスしています。その他にももちろんDM手法的にはたくさん採り入れているのですが、このサイトはマーケティングビジネス論文サイトではないのでこのぐらいにしておきます(笑)。DMについては検索エンジンで各自調べてください。 
そうはいってもビジネス的観点から見ると興味深いクラブです。DM手法以外にもビジネスメソッドは見られます。 
例えばPYLONは、顧客間インタラクションを上手く利用しています。もともとクラブはアンダーグラウンドなものですから情報はなかなか回ってきません。しかし、あえてその情報アクセスルートを開示することで、客同志で話が盛りあがるのです。これによって店に対する顧客忠誠度もはるかに向上します。この辺がクラブっぽくない理由の1つでもあります。 
人によってPYLONの見方は色々あると思いますが、東京のクラブヒストリーに燦然と名を残すクラブであることは間違いありません。好き嫌いは別として、それぐらい功績のあるクラブです。 
そして、ここも方向転換を図ろうとしているようです。今までマーケット指向であったはずです。PYLONは。いままで、マーケットのサプライ・ジェネレーション(供給創出)によって人気を延ばしてきましたが、その人気ゆえのデマンド・ジェネレーション(需要創出)に迫られているのです。独自色を打ち出すことが生き残る唯一の方法であることは言うまでもありません。今まではあえて時代のリードランナーを追いかけて、フォロアーとなり、悪く言えば二番煎じ的な手法が目立ったPYLONですが、今後は自らが新たなトレンドを生み出すことでしょう。ただし、全てが成功すれば、ですが。 
もともとパラパラは、PYLONが生んだものではありません。また、9LOVE-Jが生んだものでもありません。TWINSTARが生んだものでもありません。いまさらいつ、誰が作ったか等重要視されていません。しかし、独自性もありません。ここからがPYLONの面白くなるところでしょう。 
 次回は少し渋谷から離れて、パラパラヒストリーを掲載します。お楽しみに。
Home  -  Site Map  -  Advertise with Us  -  Contact Us