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渋谷クラブ事情  No.08 パラパラヒストリー (04/03/2000)
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さて、前回で少し話が逸れましたが今回はパラパラヒストリーに迫ってみましょう。まず、今のこのパラブームは第3次パラパラブームと呼ばれるものです。では前の2回はいつのものでしょうか。 
前回のブームはバブル期前夜の1986年頃から湧きあがってきました。阪神優勝の頃ですね。この頃から第二次ディスコブームが到来しました。そのおかげでNOVA21グループを筆頭にマハラジャの全国展開が始まりました。余談ですが神戸にマハラジャ系列のキングアンドクイーンができたのも1988年です。そして90年代に入ると、急速にパラの勢力を衰退させて変わりにのし上がってきたのがジュリアナブームでした。この頃にオープンしたのが神楽坂ツインスターですね。第二次パラブームの絶頂期は1989年〜1991年始めといったところでしょう。このころ僕は現役のイケイケだったんですが、今ほどそんなに曲の入れ替わりは激しくなかったように思います。いわゆる人気曲がメインで、あとは月に2曲ぐらい入る程度でした。そしてそろそろ飽きたところにヴォーギングが出てきて、そしてハウス、ブラックブームが到来してパラブームは下火になっていったのです。そしてバブル崩壊と共にディスコブームも終焉を迎えました。 
 さらにその前の第一次パラパラブームというのは1970年末期から1980年代初めの頃です。ちなみに1980年に入るとディスコブームもすっかり影を潜めてしまいました。この頃は僕はまだ小学生だったので詳しい事は実際に体験していません。緒先輩方から聞いた話によると、パラパラの源流は原宿のタケノコ族が発祥点だそうです。今は亡き沖田弘之さんが踊っていたタケノコ族。もう知っている人は数少ないでしょう。ぼくも子供の頃テレビで見た記憶がかすかに残っている程度です。 
まとめて各年代を見てみると、第一次が1970年末期から1980年初頭第二次が1980年代末期から1990年初頭、そして今回のブームが1990年代末期から2000年代初頭です。つまり、10年ごとに訪れているという事が見て取れると思います。 
さて、現代史に明るい人ならもうお気付きでしょう。日本の景気とパラブームの発生は何故かシンクロしているのです。現在の日経平均株価は好況判断ラインの2万円台目前です。株価が2万円にさえなれば銀行の不良債権はほぼ自力清算できるといわれたラインです。公的資金が導入された今では余り意味を持つ数字とは言いかねますが・・・しかし間違い無く日本の景気は上向きになってきています。従来型の産業では今だ泥沼にはまりきっているところもありますが、数字のみを見る限りでは上向いています。これを「優勝劣敗の縮図」と見る向きもありますが、ここではあえてコメントは差し控えます。経済情報サイトではなく、一応クラブ系サイトですから(笑)。 
 気分的にも明るい兆しが見えてくれば安心します。少しはバカ騒ぎもしたくなるでしょう。そういう世の中のニーズに呼応してこのブームがやってくるという事でしょうか。確かにこのブームがやってくると、ニュースを見ていても暗い話題よりも明るい話題の方が増えてきます。好況の幕開けを知らせるパラブーム、といった感が強く感じられます。 
 しかし、前2回のブームを見る限りでは、パラブームの到来と共にブームは冷めていき、そしてディスコブームも共に消滅してしまいました。これは今回のブームに関しても大きな不安材料です。えてしてこういう「ブーム」といわれるものは、メジャー化してしまうと鎮静作用をもたらすようです。テレビや雑誌などのメディアに露出する機会が多ければ多いほど参加人口は増えていきますが、熱は冷める方向にベクトルが向くようです。 
これは考えてみれば当然の成り行きとも言えるでしょう。次から次へと絶え間無く出てくるパラの振り付けを絶え間無く覚え続けるなんていずれ飽きがきます。僕も実際そうでした。僕は第二次ブームの時真っ只中にいたのですが、終盤は「もうええやろ・・・」って感じでした。飽きてくるし、みんなやってるものには新鮮さもありません。そしてブームが下火になると、店にも行きません。当然シーン自体も下火になります。 
 しかし、今回のブームは今までとは異質な部分もあります。 
まずは完全な好況ではないという事です。景気は上向きとはいえ、現状は厳密に言えば不況の部類に入るでしょう。 
そして、曲の入れ替わりが激しい事です。これはメディアタイアップという意味においても新しいものです。過去のブームにおいて、CDが発売された事はほとんどありませんでした。avexのユーロビートシリーズですら、1990年始めからの発売です。それに今はパラビデオも発売されています。つまり、今は誰でも気軽にパラになじめる環境にあると言えます。 
そして最大の違いは、ディスコが無いという事です。「なにをバカな事を・・・」と思わないで下さい。今はディスコではなく、クラブでパラブームが巻き起こっています。基本的にクラブもディスコも同じようなものですが、決定的に違う点も数多くあります。風営法的な両者の解釈などはこの際どうでもいい事です。 
まずは料金です。ディスコは4000円〜5500円かかりましたがクラブでは2000円〜高くても3500円です。バブル崩壊後に登場したレディースナイト、つまり女性無料というのも、今では割と一般化しています。 
なんとクラブは、ディスコの半分の料金で遊べるのです。週3回ツインスターに行って、金曜日はJもはしごしても1万円かからないんですよ!1ヶ月でも4万円弱です。これはお手軽な遊びですね。毎週1回でも月1万円ぐらいで遊べます。マハラジャの半分の値段ですからね。これは流行りますよ。 
つまりビジネス的に見て、直接的な爆発力という大きな魅力は今回のパラブームにはありませんが、しかし低価格という継続性が爆発力に変わる新たな魅力となっているのです。昔のマハラジャなどでは、VIPでヘネ水(ヘネシーの水割り)飲んでマッタリするのがよしとされていましたが、今はそうではないようですね。全体が盛り上がりの渦に巻き込まれているといった感じです。 
今回のこのパラブームの大きな魅力である低価格ゆえの継続性をいかに持続させていくかが今後の各店舗、ならびにプロデューサーの腕の見せ所といえるでしょう。
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