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サブストーリーpart2
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Real Story -2
 話は少し飛びますが、この中のA、D、Eは同世代という事もあり、プライベートな部分まで話し合えるような仲になりました。話す事といえばシャバでの生活を懐かしむものがほとんどでしたが、真剣に自分たちが犯した罪について反省し合う事もよくありました。 
拘置所では考えられないほど自由は剥奪されます。最初は不平不満を漏らすのですが、結局は自分がした事です。次第に嫌が応でも反省し出します。最終的にはどう考えても「犯罪はワリに合わない」という結論に達してしまいます。 
何もする事が無く、ただ時間だけは有り余っている状態です。それこそどんな人でも深く反省してしまいます。そのうちある者は家族からの手紙を読んでは目を潤ませ、ある者は夜に寝付けずに家族や恋人のことを想って涙を流していました。 
暴力団幹部のCですら懲役に行く前は「辛いなぁ。。。」と漏らし、切ない顔を見せていたぐらいです。この部屋にいた人で、こういう状態に陥らなかった人は一人もいませんでした。執行猶予で釈放が濃厚だったAですら、心から心配してくれる家族を想い泣き通す夜があったぐらいです。 
しかしより深刻だったのは執行猶予中に再犯を犯した者達でした。彼らは逮捕時にはある程度の覚悟はできていました。しかし判決の時が近付くにつれ、言葉数も少なくなっていき物思いにふける時間が長くなりました。 
 覚せい剤で逮捕された場合、出所後も結構肩身が狭いらしいのです。その影響は当然家族にも及びます。自分を責めるどころか逆に励まし続けてくれる暖かい家族。その家族の恩をあだで返す以上の行為を自分はしてしまっているのです。自分の愚かさを嘆かずにはいられません。たかが一時の興味や好奇心からの愚行が、自分だけではなく家族全員を苦しめる結果になるのです。 
 そして覚せい剤などの容疑で逮捕された容疑者、被告に対しては極めてまれな例を除いて厳しい接見規制がしかれます。つまり面会ができないのです。 
面会できるのは弁護士のみということになります。これは捜査、公判維持上で必要不可欠な措置ということです。 
一般的に薬物系犯罪というのは、単に逮捕者一人の問題ではありません。入手経路など、複数の人間が必ず関わっています。接見禁止(面会禁止)の措置をとるのは、こうした事件について関与している他の人間に情報を漏らされる恐れがあるからです。接見禁止が解かれるのは、公判がはじまって検察側の起訴事実を全て認め、証拠隠滅の恐れがないと判断されてからになります。 
 逮捕から起訴されるまで少なくとも2週間、公判開始されるまでさらに3週間、検察側の論告求刑までさらに4週間、処分言い渡しまで2週間かかります。(これはほぼ最短ルートです)
つまり接見可能になるまで少なくとも9週間はかかります。初犯の場合の処分は執行猶予付の判決になる事がほとんどでその後は釈放されますが、逮捕から釈放まで最短ルートで11週間かかります。 
77日間もの長い時間拘置所で自由を拘束されるのです。部屋の中では通常、理由もなく立っていることすら許されません。ひまだからといって横になることも許されません。机の前にじっと座っていないといけないのです。 
お金があれば新聞、雑誌や書籍は購入できますから、時間つぶしにはなります。しかし世の中の時間は刻々と進み続けているのに対して、自分の時間は確実に止まっています。 
新聞や雑誌を見れば新しいお店の情報や、今の流行りの情報等は入手できます。しかし自分はそういったものとは全く縁のない、関係のないところに今居るという事を痛感します。 
いくら薬物を常用していたとしても通算1848時間もやることはないでしょう。 
 あなたには薬物の所持、使用がワリに合うと思いますか?
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