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11/23 a.m.06:55 "Appreciate"
 10年前、ディスコのVIPでモエシャンヴーヴクリコを撒き散らして派手に盛りあがっている連中を横目に見ながら「バッカじゃないの?」と思っていた人達。 
でも、内心は羨ましかったんでしょ? 
 全てのベクトルは狂喜へと向かっていたバブル期。一つの歯車が狂い始めたとき、人は欲望と本能を剥き出しにした、醜いまでの動物に成り下がっていた。金と女を握っている者だけが得られる「特権」。誰もがこの黄金に輝いて見える力に憧れた。そう、バブルは全ての人に平等ではなかった。 
 そのほとんどは、もう少しで頂上に手が届きそうなところでもがき苦しみ、そしてある者は足を引っ張られ、ある者は自ら足を踏み外して、人知れず奈落の底へと転落していった。挫折した者は全て口をそろえて言う。「アレは異常だったよ。」と。 
完全に優勝劣敗の構図が形作られたその時代に、甘い蜜を吸い続けた人種はほんの僅かだった。金と女に全く不自由しない毎日は、自分自身を「時代の勝者」と錯覚させるに充分だった。 
派手な大胆さと目立たない繊細さを兼ね備えたこの狡猾な人種は、常に時代の落伍者達の嫉妬と羨望を浴び続けていた。 
 そして、歴史は常に繰り返される。 
敗者は常に漫然と時代に流され、進むべき方向すらわからずに迷い続ける。猜疑心により決断力が鈍り、そして焦燥感によって慎重さも失う。 
勝者の勝者たる所以はただ一つ。敗者と違う行動をとる事。ゼロサムゲームは敗者だけ見ていればいい。敗者と逆方向に進み続けるだけ。 
時代の流れに乗ったとき、自分の背中に風を感じる時がある。しかし鼻先を風がかすめた時には・・・